Webライターは、働く時間も場所も自由なことが多いので、数あるフリーランスの職種の中でも特に人気です。
当記事では、Webライターの仕事内容や単価相場、案件を獲得する方法について解説します。
フリーランスで働くWebライターの仕事内容・活躍の場
フリーライターの仕事は、寄稿する媒体によって仕事内容が異なります。以前は、ライターの仕事というと雑誌や本が中心でしたが、最近ではWebメディアに寄稿する仕事の割合が圧倒的に多いです。
『クラウドワークス』でライター募集中の案件を探すと、約3,200件ヒットしますが、その8割以上がWebメディアへの寄稿です。特に、以下のジャンルの案件が多いです。
・健康・美容系(健康食品、健康グッズ、エステ、脱毛等)
・金融・投資・保険系(FX、株式投資、投資信託等)
・暮らし系(家電、日用品、子育て、ペット等)
・エンタメ系(ゲーム・音楽・アニメ・占い・ギャンブル等)
・スポーツ・趣味系(車、釣り、野球、アウトドア等)
・結婚・恋愛系(婚活、合コン、出会い系アプリ等)
・学び・資格系(スクール、通信教育、塾等)
・仕事情報系(副業、転職、在宅ワーク、フリーランス等)
これからフリーライターを目指される方は、このジャンルの中から自分が興味あるジャンル、得意なジャンルに絞って執筆されることをおすすめします。
Webライターの単価相場は?
フリーランスで働くWebライターの平均収入は約300万円です。3人に1人が200万円未満であり、稼げる人と稼げない人の二極化が顕著な職業です。
年収 | 割合 |
200万円未満 | 32.0% |
200〜400万円 | 26.9% |
400〜600万円 | 21.5% |
600〜800万円 | 8.2% |
800〜1,000万円 | 5.5% |
1,000〜1,200万円 | 2.3% |
Webライターの報酬形態としては、文字単価で受注するケースが一般的です。文字単価とは「1文字〇円」といったように、1文字あたりの単価が設定される報酬形態です。
一般的に「初心者はまず1文字1円の案件を受け、2円の案件を目指そう」とよく言われます。文字単価3円からは高単価案件と呼ばれ、5円を超えると時給換算で5,000~1万円台になることも見込めます。
未経験からWebライターを目指す方法
本章では、Webライターが効率的にスキルを習得するための方法についてご紹介します。
会社員として1年以上の実務経験を積む
大前提ですが、独学でスキルを身につけるより、SEOやWebライティングスキルが身に付く会社に就職し、実案件に触れながら、先輩社員にフィードバックをもらう方が成長スピードは圧倒的に早いです。
また、会社員であれば、規模が大きいメディアのGoogleアナリティクスやサーチコンソールのデータを閲覧できるので、SEO対策におけるデータ分析のスキルも磨くことができます。その他にも、AhrefsやSimilarWebなどの有料SEOツールを扱える可能性もあります。
ですので、「オフィスに出社するのが辛い…」などよっぽどの理由がない限り、『マイナビクリエイター』などを活用して、Webライター・編集者としての経験が積めそうな企業に転職し、経験と実績を積んでから独立されることをおすすめします。
書籍やメディア記事を読んで独学する
ライティングスキルを高める手段として、最近ではインフルエンサーに影響を受けてブログを立ち上げ自己流で記事を書く方が多いですが、まずはSEOの知識をしっかりインプットすることをおすすめします。
SEOの知識をインプットする方法としては、SEO会社のブログを読むことで、体系的かつ最新の情報を学ぶことができます。特にバズ部やPLAN-Bのブログがおすすめです。
Webライター向けスクールで学ぶ
SEOやWebライティングを独学で習得するのが心配な方は、Webライター向けのスクールを検討されることをおすすめします。
Webライター向けのスクールは、受講後フリーランスとして独立することを前提に運営されているので、フリーライターとして案件を獲得する方法や単価を上げる方法についても学ぶことができます。
フリーライターが案件を獲得する方法
クラウドソーシングサービスを利用する
フリーライターとして働いているほとんどの方が、『クラウドワークス』など大手クラウドソーシングサービスを活用して仕事を獲得しています。
クライアント先に常駐してがっつり稼ぎたいという方は、フリーランス専門エージェントである『レバテッククリエイター』がおすすめです。
「Webライティング技能検定」「SEO検定」などの資格を取得しておくことで、知識や技術の証明になり、案件参画前の書類選考や面接で多少有利に立ち回れます。
見込み客に直営業をする
クラウドソーシングで実績と経験を積んだ方で、さらに単価アップを目指したいという方は企業に直接営業することをおすすめします。僕の場合、企業に直接営業したことで、文字単価2円から記事単価5万円(文字単価10円)にアップしました。
企業に直接営業する方法としては、仕事の発生源(エンドクライアント)となる事業会社よりも、仕事のハブになるWeb制作会社や、SEO会社、広告代理店などに営業することをおすすめします。
なぜなら、ライティングを頼みたいと考えている企業をタイミングよく見つけるのは難しいですが、仕事のハブになっているは企業は常に案件を抱えています。こういった企業に絞って営業することで、少ない営業工数で案件を獲得できます。
ブログ・SNSで案件を獲得する
自分のブログやポートフォリオサイトが、SNSや検索流入で見込客の目にとまると、仕事を依頼してもらえることがあります。
例えばこのブログも、「フリーランス SEO 格安」「ライティング 外注」のようなフリーランスに仕事を依頼したいと考えている、Web担当者が検索しそうなキーワードで上位表示されているので、月に数件仕事の相談をいただきます。
フリーライターの将来性は明るい?
SEO記事の制作現場では、ChatGPTのようなAIツールが多用されています。その影響で、Webライターが参画できるフリーランス案件が減少する可能性があります。
一方で、AIツールやChatGPT自体も、運用に関するWebライターの手腕が必要です。ChatGPTとWebライターは相補的な関係にあり、上手く活用できればWebライターとしての生産性・市場価値を高めることができます。
また、Webライターはクライアントの要望や課題感をヒアリングする顧客折衝も重要な役割の一つです。コミュニケーション能力が必要であり、ChatGPTのようなAIが完全にWebライターの仕事を奪うことはありません。