イラストレーターはフリーランスを目指せる?おすすめエージェントを紹介

イラストレーターとしての実務経験は豊富でも、商談や顧客折衝に自信がなく、フリーランスへの転身を躊躇している方は多いです。

筆者自身も独立当初は同様の悩みを抱えていましたが、フリーランスエージェントを活用することで継続案件を獲得でき、今年で独立6年目を迎えることができました。

当記事では、イラストレーターがフリーランス案件を獲得するための具体的な方法を中心に、業務内容や報酬の単価相場、将来性などについて詳しく解説していきます。

フリーランスとして6年以上活動し、実際に5社フリーランスエージェントを利用した筆者がおすすめするフリーランスエージェントは以下の2社です。

サービス名【第1位】

ITプロパートナーズ
【第2位】

レバテッククリエイター
総合評価
案件数約4,500件約1,000件
ユーザー数7万名以上45万名以上
特徴フルリモート案件・週2日から稼働できる副業案件が豊富クリエイター向け案件数業界No1のフリーランス・副業エージェント
支払いサイト20日サイト15日サイト
公式HP公式HP公式HP
目次

イラストレーターのフリーランス案件における業務内容

イラストレーターは、クライアントからの依頼に応じてイラストを制作し、納品する仕事です。イラストの対象は雑誌、書籍、ポスター、Webサイト、ソーシャルゲーム、SNSなど、多岐にわたります。

さらに、専門分野に特化したイラストレーターも存在します。例えば、工業製品のマニュアルに掲載するイラストを描くテクニカルイラストレーターや、医療関係に特化したメディカルイラストレーターなどです。各業界によって仕事内容や年収が異なるため、イラストレーターは多様な分野で活躍しています。

実務経験が浅い方は、Illustrator®クリエイター能力認定試験色彩検定などの資格を取得しておくことで、知識や技術の証明になり、案件参画前の書類選考や面接で有利に立ち回れるでしょう。

イラストレーターのフリーランス案件における単価相場は?

フリーランスのイラストレーターの平均収入は約350万円です。単価相場は以下の通りです。

制作物単価相場
ロゴ30,000円〜200,000円
名刺7,000円〜50,000円
DM・ハガキ20,000円〜60,000円
フライヤー・チラシ20,000円〜90,000円
ポスター50,000円〜180,000円
パンフ・カタログ20,000円〜70,000円/ページ
webデザイン300,000円〜1,000,000円

フリーランスのイラストレーターとして年収を上げるには、SNSのような多くの人の目に触れる場所に、自分の作品やポートフォリオを露出すことが大切です。

多くの人の目に触れ口コミが広まれば、必然的にWebメディアや出版社の方の目にとまり、さらなる案件の獲得に繋がります。

イラストレーターがフリーランス案件を獲得する方法を解説

フリーランスエージェントの活用

イラストレーターが営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するにはフリーランスエージェントを活用することが最も効率的で負担が少ないです。

フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自力でクライアントを開拓しているというデータがあり、営業活動ではなく本業に集中したい方は積極的にエージェントを活用することをおすすめします。

イラストレーターのフリーランス案件をお探しの方は『ITプロパートナーズ』と『レバテッククリエイター』がおすすめ。

クラウドソーシングを活用する

フリーのイラストレーターにとって、営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するには、クラウドソーシングサービスに登録することが最も有効です。

クラウドワークス』で「イラスト」と検索すると35,200件ヒットしたのでぜひ案件の詳細を覗いてみてください。

一方で、クラウドソーシングは単価が安い上に競合が多くなってきているので、ジリ貧になってしまう可能性がある点注意が必要です。

企業の決裁権者に営業する

フリーランスエージェントに手数料を取られるのがもったいないと思われる方は、自力で企業に営業するのも一手です。

Yentaなどのビジネスマッチングアプリを活用することで、企業の決裁権者に効率よく出会えます。

一方で、自力での案件開拓は営業活動の負担が高く、本業に支障をきたす可能性があり注意が必要です。

知り合いから案件を紹介してもらう

前職の会社や取引先など仕事に繋がる人脈がある方は、その繋がりで仕事をもらうのが得策です。

すでに信頼関係がある知り合いからの案件紹介であれば、商談の準備にかかる負担も少なく、手数料もかかりません。

ただし、知り合いのネットワークには限界があるので、あくまで副次的な方法として活用するのが無難です。

イラストレーター案件が豊富なフリーランスエージェント

フリーランスのイラストレーターにとって、営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するには、フリーランスエージェントに登録することが最も有効です。

フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自分で企業に営業しているというデータがあるので、息の長いイラストレーターになるためには積極的にエージェントを利用することをおすすめします。

次の章で、フリーランスのイラストレーターにおすすめのエージェントを厳選して2社ご紹介します。

ITプロパートナーズ:フルリモート・週2〜3日稼働の柔軟な案件が豊富

ITプロパートナーズ
総合評価
( 5 )
メリット
  • フルリモート可能なフリーランス案件が豊富
  • 週2〜3日から参画できる案件が多い
  • エンド直請け高単価案件が豊富
  • スタートアップやベンチャー企業の案件が豊富
デメリット
  • 実務経験が浅いと案件は紹介してもらえない

ITプロパートナーズ』は、株式会社Hajimariが運営するWeb系フリーランス専門のエージェントです。週2〜3日から参画できる案件数は業界でもトップクラスで、さらにリモートや時間がフレキシブルな案件を数多く取り揃えています。

ITプロパートナーズのマイページにログインして、フリーワードで「イラストレーター」と検索すると、約130件の案件がヒットしました。単価としては、40万円〜70万円/月のレンジの案件が多かったです。

週2〜3日稼働OK、リモートワークOKなどの案件は、どうしても単価が低くなりがちですが、ITプロパートナーズはエンド直の案件がメインなので高単価な案件が多いです。

レバテッククリエイター:業界最大級のクリエイター案件を保有

レバテッククリエイター
総合評価
( 4 )
メリット
  • デザイナー・クリエイター向けの案件が豊富
  • 週3日から参画できる案件が多い
  • エンド直請け高単価案件が豊富
デメリット
  • 実務経験が浅いと案件は紹介してもらえない

レバテッククリエイター』は、サイトデザインやイラスト制作、グラフィックデザイン、コーディングを始め、ディレクション、プランニングまで様々な業務委託案件、派遣求人を保有しています。

イラストレーターやWebデザイナー、アートディレクターなどの職種検索はもちろんのこと、PhotoshopやIllustrator、Maya、3ds Maxなどのデザインツールでも案件を検索できます。

業界に精通しているコーディネーターが、参画までの商談調整、条件の交渉、契約の手続きなど、フリーランスのバックオフィス業務を全面的にサポートしてくれるので、フリーランス経験が浅い方にもおすすめできるエージェントです。

イラストレーターのフリーランス案件例

フリーランスエージェントに掲載されているイラストレーターのフリーランス案件をご紹介します。

週2日で稼働できるイラスト案件例

レバテッククリエイター』に掲載されている「週2日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。

案件【新規アイドルIPソーシャルゲーム】バナー広告デザインの求人・案件
時給〜1,400円/時
業務内容男性向けアイドルIPソーシャルゲーム制作において、
バナー広告デザインの制作業務、Youtube用のサムネイル制作、アートディレクション業務をおまかせいたします。具体的な作業内容はご経験によって変動いたします。
スキル・バナー広告制作実務経験
・1日2~3点のバナー制作ができる方
・Premiere Pro、After Effectsを使用した動画編集のスキルと経験
・動画のサムネイルやロゴなどのデザインのスキルと経験
・アイドルゲームのビジュアルに興味、関心のある方

フルリモートで稼働できるイラスト案件例

レバテッククリエイター』に掲載されている「フルリモートOK」なフリーランス案件です。

案件【新規開発中ソーシャルゲーム】作画アニメーターの求人・案件
時給〜1,750円/時
業務内容新規開発中ソーシャルゲームのアニメーション演出制作をお任せいたします。
※担当していただく予定の作品は様々ですが、人気漫画、アニメのIPキャラクターに関わるものが殆どです。具体的には下記作業を想定しています。
・作画監督
・原画(LOラフ)
・第二原画
・絵コンテ
・演出演出内容としては、下記がメインになります。
・必殺技演出アニメーション
・カードイラストに用いる演出アニメーション
スキル・セルアニメーションの作画制作経験
・デジタルイラストでの作画経験
・漫画、アニメ、ゲーム、アートへの造詣

イラストレーターの将来性は明るい?

ゲームやアニメ、広告などイラストを扱うコンテンツがある限り、イラストレーターの仕事がなくなることはありません。

一方で、Midjourneyのような画像生成AIの登場で、AIにオリジナルの画像イメージを出力させることが可能になり、イラストやグラフィックデザインにおけるコスト削減につながることが期待されいます。

その影響で、現役のイラストレーターやグラフィックデザイナーからは自分たちの仕事を奪う技術として、その危険性を指摘する声も大きいです。

一方で、画像生成AI自体も、運用に関するイラストレーターの手腕が必要です。画像生成AIとイラストレーターは相補的な関係にあり、上手く活用できればイラストレーターとしての生産性・市場価値を高めることができます。

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