Flutterエンジニアとしての実務経験は豊富でも、商談や顧客折衝に自信がなく、フリーランスへの転身を躊躇している方は多いです。
筆者も独立当初は同様の悩みを抱えていましたが、フリーランスエージェントを活用することで継続案件を獲得でき、今年で独立6年目を迎えることができました。
当記事では、Flutterのフリーランス案件を獲得するための具体的な方法を中心に、業務内容や報酬の単価相場、将来性などについて詳しく解説していきます。
フリーランスとして6年以上活動し、実際に5社フリーランスエージェントを利用した筆者がおすすめするフリーランスエージェントは以下の3社です。
サービス名 | 【第1位】 ITプロパートナーズ | 【第2位】 レバテックフリーランス | 【第3位】 Midworks |
総合評価 | |||
案件数 | 約4,500件 | 約15,000件 | 約10,000件 |
ユーザーの平均年収 | 964万円 | 876万円 | 862万円 |
ユーザー数 | 7万名以上 | 45万名以上 | 4万名以上 |
特徴 | フルリモート・週3日から稼働できる開発案件が豊富 | 登録者数No1のフリーランスエージェント | 給与保障制度など正社員並みの福利厚生が魅力 |
支払いサイト | 20日サイト | 15日サイト | 20日サイト |
公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
※ITプロパートナーズの平均年収は、他のプロパートナーズサービスを含めた全体の平均年収。
Flutterの特徴・活躍の場
Flutterは、単一のソースコードでiOS、Android、Webに対応したアプリを開発できる特徴を持つフレームワークです。Flutterはプログラミング言語Dartを使用しており、FlutterとDartの特徴は以下の通りです。
- 単一のソースコードでマルチプラットフォーム対応
- FlutterはiOS、Android、Webのアプリを同じコードベースで開発できるので、開発効率が高いです。
- Dart言語の特性
- C++やJavaScriptの影響を受けた言語であり、これらの言語経験者は比較的簡単に学習可能。
- 静的型付けをサポートし、型推論によってコードを簡潔に記述できます。また、null安全を提供しており、実行時のnull例外を防ぐことができます。
- フリーランス案件に多様性がある
- Flutterエンジニアは、iOSアプリ開発やAndroidアプリ開発に関連する案件を多く受注しています。
- リモートワークや柔軟な稼働スケジュールを選択できる案件も多いため、自分に合った働き方ができます。
フリーランス・副業エージェントである『レバテックフリーランス』で公開されているFlutterエンジニアの平均月額単価は76万円で、最高単価は100万円、最低単価は40万円でした。
Flutterのフリーランス案件における単価相場は?
フリーエンジニア専用エージェントである『レバテックフリーランス』で公開されているFlutterエンジニアの平均月額単価は76万円で、最高単価は100万円、最低単価は40万円です。
また、レバテックフリーランスでFlutterエンジニア向けの案件を検索すると約300件、リモートワーク可能な案件を多く保有する『ITプロパートナーズ』では約100件ほど見つかりました。
案件の募集要項をのぞくと、iOSアプリ開発やAndroidアプリ開発にまつわる案件が大半を占めていました。
実務経験が浅い方は「システムアーキテクト試験」「アプリケーション技術者認定試験」などの資格を取得しておくことで、案件参画前の書類選考や面接で多少有利に立ち回れます。
Flutterのフリーランス案件を獲得する方法を解説
フリーランスエージェントの活用
Flutterエンジニアが営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するにはフリーランスエージェントを活用することが最も効率的で負担が少ないです。
フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自力でクライアントを開拓しているというデータがあり、営業活動ではなく本業に集中したい方は積極的にエージェントを活用することをおすすめします。
Flutterのフリーランス案件をお探しの方は『ITプロパートナーズ』と『レバテックフリーランス』がおすすめ。
企業の決裁権者に営業する
フリーランスエージェントに手数料を取られるのがもったいないと思われる方は、自力で企業に営業するのも一手です。
Yentaなどのビジネスマッチングアプリを活用することで、企業の決裁権者に効率よく出会えます。
一方で、自力での案件開拓は営業活動の負担が高く、本業に支障をきたす可能性があり注意が必要です。
知り合いから案件を紹介してもらう
前職の会社や取引先など仕事に繋がる人脈がある方は、その繋がりで仕事をもらうのが得策です。
すでに信頼関係がある知り合いからの案件紹介であれば、商談の準備にかかる負担も少なく、手数料もかかりません。
ただし、知り合いのネットワークには限界があるので、あくまで副次的な方法として活用するのが無難です。
Flutter案件が豊富なフリーランスエージェント
フリーランスのFlutterエンジニアが案件を獲得するためには、フリーエンジニア専門エージェントに登録することが最も効率的です。
フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自力で企業に営業しているというデータがあるので、息の長いフリーランスになるためには積極的にエージェントを利用することをおすすめします。
レバテックフリーランス:週3〜5日常駐の高単価Flutter案件が豊富
- エンド直請け高単価案件が豊富
- 知名度・登録者数No.1のフリーランスエージェント
- フルリモート可能なフリーランス案件が豊富
- 登録エンジニアの平均年収876万円
- 実務経験が浅いと案件は紹介してもらえない
『レバテックフリーランス』は、エンジニア登録者数・業界認知度No1のフリーランスエージェントです。稼働しているエンジニアの平均年収は876万円で、月収100万円以上稼ぐエンジニアも多く在籍しています。
フリーランスのFlutter案件は約300件掲載されています。
キャリア面談や入念な選考対策はもちろんのこと、案件参画後のサポートも手厚いので、初めてフリーランスになる方にレバテックフリーランスはおすすめです。
ITプロパートナーズ:フルリモート・週2〜3日稼働のFlutter案件が豊富
- フルリモート可能なフリーランス案件が豊富
- 週2〜3日から参画できる案件が多い
- エンド直請け高単価案件が豊富
- スタートアップやベンチャー企業の案件が豊富
- 実務経験が浅いと案件は紹介してもらえない
『ITプロパートナーズ』は週2〜3日から参画できる案件数が業界でもトップクラスで、さらにリモートや時間がフレキシブルな案件を数多く取り揃えています。
ITプロパートナーズのマイページにログインして、フリーワードで「Flutter」と検索すると、約100件の案件がヒットしました。単価としては、40万円〜100万円/月のレンジの案件が多いです。
週2〜3日稼働の案件やリモートワークできる案件は、どうしても単価が低くなりがちですが、ITプロパートナーズはエンド直の案件がメインなので高単価案件が多いです。
週2日の稼働で30〜40万円/月の案件が豊富にあったので、受託をライスワークとしつつ、自社サービスの立ち上げに注力したい方にもおすすめです。
Flutterのフリーランス案件例
フリーランスエージェントに掲載されているFlutterのフリーランス案件をご紹介します。
週1日・土日稼働できるFlutter案件例
『ITプロパートナーズ』に掲載されている「週1日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。
案件 | 【Flutter】スタートアップにてFlutterエンジニア募集! |
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月収 | 〜300,000円 |
業務内容 | 開発中のサービスWittiesにおいて、スマホアプリの画面開発を担当していただきます。 |
歓迎スキル | ・Flutterの開発経験 ・スタートアップでの開発経験 ・新規WEBアプリ開発経験 ・フルスタックエンジニアとしての開発経験 ・DBについての知見 |
フルリモートで稼働できるFlutter案件例
以下は『ITプロパートナーズ』に掲載されている「フルリモートOK」なフリーランス案件です。
案件 | 【副業/Flutter】お笑い関連モバイルアプリ開発の求人・案件 |
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月収 | 〜460,000円/月 |
業務内容 | Flutterを用いたモバイルアプリのフロントエンド開発に携わっていただきます。 基本的には実装のみをご担当いただきますが、場合によっては設計等もご担当いただく可能性はございます。 |
歓迎スキル | ・Flutterを用いたモバイルアプリケーション開発経験 ・テックリードやPdMなどのご経験 ・Google Cloud下での開発経験 ・状態管理パッケージのRiverpodを使用した経験 ・英語でのコミュニケーション経験 ・機械学習プラットフォームのVertex AIの使用経験 |
Flutterエンジニアの将来性は明るい?
2020年にGoogleが、Google PlayをFlutterに変更したとの発表がありました。開発元であるGoogleが、Flutterに注力していることが見てとれます。
その後も、Flutterは世界的に注目され続けており、中国、アメリカ、インドなどのIT大国で求人需要が右肩上がりに増加しています。
2022年には、Flutterの新バージョンであるFlutter3がリリースされました。このバージョンでは、一つのコードでiOS・Androidモバイルアプリ、Webアプリ、組み込みデバイスアプリなどの開発が可能になり、PCのアプリケーションやIoTデバイスのアプリケーションまで対応できるようになりました。
2024年2月には、Googleが「Flutter 3.19」と「Dart 3.3」を発表しました。これは四半期ごとに行われるアップデートの一環で、Flutterの進化を示しています。
Flutterは対応できる幅をさらに広げていることから、最新バージョンを常にキャッチアップしておくことで、参画できる案件の選択肢を広げることができます。