当記事では、データサイエンティストの求人に強い転職エージェントを徹底的に比較し、おすすめの転職エージェントのみを厳選して7社ご紹介します。
比較検証は以下の4項目について行いました。
①求人の数・質(リモートワーク可能 / 高年収など)
②キャリアアドバイザーの専門性(サポートの充実度)
③サイトの利便性(ツール・機能の豊富さ)
④ユーザーの口コミ良好度
各社、求人の特徴や転職実績、サポート内容を紹介しているので、ぜひ比較検討してみてください。実際に複数のIT転職エージェントを利用してきた筆者がおすすめする転職エージェントは以下の3社です。
サービス名 | 【第1位】 レバテックキャリア | 【第2位】 ギークリー | 【第3位】 マイナビITエージェント |
総合評価 | |||
求人数 | 25,000件以上 | 32,000件以上 | 17,000件以上 |
特徴 | 希望企業への転職成功率96%で80%が年収UPを実現 | 年収UP率81%で平均年収UP額は78万円 | 面接通過率は7〜8割と業界最高水準 |
公式サイト | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
データサイエンティストの主な仕事内容・平均年収
転職・求人情報サイトである「求人ボックス」で掲載されているデータサイエンティストの平均年収は719万円でした。※10,896件の求人の平均値
『ギークリー』をはじめとした転職エージェントに掲載されているデータサイエンティストの求人をのぞくと、フルリモートOKでテレワーク的な働き方に理解がある求人が豊富にありました。
データサイエンティストの仕事内容は、ビジネス上の課題を洗い出し、その解決に向けてビッグデータの収集・加工・分析を行います。主に、分析結果をもとにした課題解決や状況改善のための施策・立案を行う役割も担っています。
また、分析環境の構築もデータサイエンティストの重要な業務で、業務システムからAPIを通じて取得したデータを収集するプログラム作成、Hadoop・MySQL・NoSQLを用いたデータベース構築・運用なども行います。
活躍のフィールドはIT業界をはじめ、金融やメーカーなど、大規模なデータを扱うあらゆる業界に広がっています。
データサイエンティストに必要なスキル
データサイエンティストは分析の目的を定義し、分析内容や分析方法の選定を行う必要があります。そのためには、情報処理や数学、統計学の専門知識が必要です。
膨大なデータを分析するためには、収集したデータの集計が必要です。データを時間軸や数値の大小に応じて並べたり、数値の範囲ごとにグループ分けしたり、データを理解しやすい形式で表現する集計と可視化の知識も必要です。
また、膨大なデータからパターンを見つけ出す作業は人力では限界があります。そのため、データサイエンティストは機械学習や統計的手法を用いてデータを分析する必要があり、人工知能や統計処理に強いPythonや統計解析向けのR言語、データを抽出するためのSQLなどのスキルが必要です。
高待遇求人が豊富なデータサイエンティスト向け転職エージェント
レバテックキャリア:1,000件以上の高待遇データサイエンティスト求人を保有
- データサイエンティスト向けの求人・転職サポートに強い
- 求職者と企業のマッチング精度が高い
- キャリアアドバイザーがIT業界とエンジニア業務に精通している
- 希望企業への転職成功率96%
- 求人紹介のマッチング精度が高く初回提案内定率は90%
- データサイエンティスト未経験者向けの求人が少ない
『レバテックキャリア』は、年収600万円を超える5,000件以上のハイクラス求人の中から、ユーザーのパーソナリティや志向性に沿った求人を提案してくれます。
職務経歴書やポートフォリオ作成のアドバイス、技術課題や面接対策、就労後のフォローなど、IT業界に精通したキャリアアドバイザーによるサポートが強みです。
Geekly(ギークリー):データサイエンティストの求人数業界トップクラス
- 登録しておくだけで面接確約のスカウトが届く
- 残業少なめのフレックス求人が豊富
- 担当者が親身になって対応してくれる
- 無料でレジュメ作成を代行してくれる
- 関心のない求人を紹介されることもある
『ギークリー』は、IT/Web/ゲーム業界専門の転職エージェントであり、データサイエンティストをはじめとした求人を豊富に保有しています。
1人あたりの提案求人数は平均48件と非常に多く、平均年収アップ率も高いので、年収アップを目指しているデータサイエンティストに最適です。
ギークリーには1次面接確約サービスがあります。マイページにアップした履歴書や職務経歴書を採用担当者に閲覧してもらい、面接確約のスカウトが送られるという仕組みです。書類審査を受けることなく人事と繋がれるので、登録しておくだけでも利用価値があります。
マイナビITエージェント:面接通過率約7割〜8割と業界最高水準
- IT業界出身のキャリアアドバイザーが多数在籍
- 面接通過率は約7割〜8割と業界最高水準
- エンジニア向けの求人が豊富
- 大手総合型転職エージェントと比べると地方の求人数が少ない
『マイナビITエージェント』は、IT・Web業界専門の転職エージェントとしては、国内最大規模の求人数と実績を誇り、ユーザーからの評判も高いです。在籍するキャリアアドバイザーにはIT業界出身者が多く、求職者のスキルを正確に見定め、自分の市場価値を正しく査定してもらえます。
専任のキャリアアドバイザーが応募書類の添削や面接対策のサポートをしてくれるのはもちろんのこと、応募企業へ推薦状を送ってくれるので、マイナビITエージェント利用者の面接通過率は約7割〜8割と業界最高水準です。
地方の優良中小企業やベンチャー企業の求人も多数扱っているため、地方在住の方でも希望に沿った求人を見つけやすいです。
実務経験が浅いデータサイエンティストにおすすめ転職エージェント
ワークポート:実務経験が浅いデータサイエンティストにもおすすめ
- IT/Web/ゲーム業界の転職サポートに強い
- 未経験可の求人を数多く保有している
- 担当者の対応が早いと口コミで好評
- 書類選考の通過率が高い
- キャリアアドバイザーの質にばらつきがある
『ワークポート』では、様々な業界・職種の求人を保有していますが、特にIT業界・クリエイティブ職種の転職支援を強みとしています。
実務経験が浅い状態でデータサイエンティストとして転職を目指すなら、求人数が業界最多であるワークポートは必ず登録しておくべき転職エージェントです。
ワークポートは、業界に精通したコンサルタントが履歴書・職務経歴書の添削をしてくれるので、書類選考の通過率が非常に高いです。キャリア面談では経験やスキルの棚卸しをしてくれるので、書類に盛り込むべきアピールポイントを的確に指示してくれます。
type転職エージェント:転職した人の71%が年収アップ
- エンジニア向けの転職支援に強い
- 各専門分野に精通しているコンサルタントを指名できる
- 対応エリアや職種の偏りがある
- アドバイザーから紹介された求人にしか応募できない
『type転職エージェント』は、東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県の求人を豊富に取り扱っている転職エージェントです。
type転職エージェントは、様々な業界・職種の求人を取り扱う総合型の転職エージェントですが、最近では人手不足が続くIT業界におけるデータサイエンティストの求人割合がかなり増えてきています。
また、データサイエンティストの市場価値を適切に評価できるキャリアコンサルタントが担当してくれるので、安心して求人紹介を依頼できます。
リクルートエージェント:人材業界最大手の転職エージェント
- 保有求人数&成約実績No.1
- 45万人以上の支援実績からくる高品質な転職サポート
- 書類選考通過率を高められる
- 転職活動をバックアップしてくれるサービス・ツールが充実
- 担当者が転職を急かしてくることも
- 質の悪い求人が紛れている
『リクルートエージェント』は、求人数・転職支援実績で業界最大手の転職エージェントです。
保有する求人数は非公開求人も合わせると約30万件あり、業界2位のdodaと比べても10万件以上の差があります。月に1回、面接力の向上を目的としたセミナーが無料で開催されており、転職サポートも充実しています。
一方で、リクルートエージェントは総合型の転職エージェントなので、IT/Web業界に特化している転職エージェントと比較するとキャリアコンサルタントの質にばらつきがあります。
IT/Web業界への転職を希望している方は、業界特化型の転職エージェントをメイン、総合型エージェントはサブとして併用しながら活用することをおすすめします。
dodaエージェント:IT系職種の公開求人数23,000件以上
- 業界トップクラスの求人数
- 転職エージェント・転職サイト両方の機能を使える
- 企業からのスカウトメールを多くもらえる
- 職務経歴書を簡単につくれる
- 転職サポートツールが充実している
- 電話・メールの連絡が多い
- 希望と異なる提案を受けることもある
- キャリアアドバイザーの品質にばらつきがある
『dodaエージェント』は、パーソルキャリアが運営する総合型の転職エージェントです。登録すれば転職サイトとしても利用でき、エージェントから紹介を受けつつ自分で求人を探して直接応募することもできます。
エージェントとしての利用も可能で、データサイエンティストならではの書類添削や面接のアドバイスも行ってくれるので、転職経験がない方でも安心して利用できます。
転職エージェント掲載のデータサイエンティスト求人例
IT転職エージェントに掲載されているデータサイエンティストの求人例をご紹介します。
リモートワーク可能なデータサイエンティスト求人例
以下は『ギークリー』に掲載されているリモートワーク可能な求人です。
求人 | 【リモート可】データサイエンティスト/民放公式TV配信サービス「TVer」 |
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年収 | 650〜800万円 |
業務内容 | 2015年にスタートした同社の民放公式テレビポータルは、累計4600万DL / 月間動画再生数2億8500万回再生の規模にまで成長をしております。 また、同社ではテレビ放送のデータ放送を通じてテレビの視聴データを収集しております。本ポジションでは民放公式テレビポータルやテレビから大量に集まる視聴データを用いて、データサイエンティストとして課題解決の推進をしていただきます。 |
上記の求人はすでに募集を締め切っていますが、ギークリーのサイト内検索で「データサイエンティスト リモート」と検索すると、リモートワーク可能なデータサイエンティストの求人が豊富に見つかるので、会員登録して公開求人をチェックしてみてください。
年収1,000万円以上のデータサイエンティスト求人例
以下は『ギークリー』に掲載されている年収1,000万円以上の求人例です。
求人 | データサイエンティスト(リーダー候補/不動産×AI/創業わずか10年で売上約1000億円超達成) |
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年収 | 700〜1,300万円 |
業務内容 | 不動産や金融関連データを分析・研究するチームのリーダーとして、AIを活用した新規サービス立案やビジネスの効率化等の業務を担っていただきます。またメンバーを指導・育成しながらチームとして成果を創出するマネジメント業務に従事していただきます。 |
データサイエンティストが転職エージェントを選ぶ方法
データサイエンティスト向けの転職エージェントを選ぶポイントは以下の3つです。
・データサイエンティストの求人数が豊富であるか
・データサイエンティストの職務に精通するキャリアアドバイザーが在籍しているか
・転職を希望する地域の求人数が豊富であるか
転職エージェントを比較検討する際は、最低2社以上の転職エージェントに登録しておき、求人内容や担当のキャリアアドバイザーとの相性を見ながら、最終的に1社に絞ることをおすすめします。
データサイエンティストの将来性
データサイエンティストの業務のうち、データ収集・分析においてはビッグデータを取り巻くツールの成熟やAI技術の進歩により、将来的にデータサイエンティストの仕事が減るのではないかとの声があります。
一方で、AIが扱うデータはそのままでは利用できません。アナリストによる分類が必要で、それに付随する意思決定などはデータサイエンティストが担うケースが多いです。
今後は、データを活用して高度な予測モデルを作り、ビジネスに活かせるデータサイエンティストの求人需要がより高まります。また、分析環境の構築・運用やプログラミングなど必須のITスキルを身に着けることに加え、AIの代替が難しい領域のスキルアップが欠かせないでしょう。