【徹底比較】個人事業主におすすめのビジネスローン9選

ビジネスローンは、個人事業主にとって利用可能な資金調達の手段の一つです。金融機関や自治体の融資審査に通らなかった場合でも、ビジネスローンは比較的審査に通過しやすいという特徴があります。

当記事では、数多くあるビジネスローンの中から、個人事業主におすすめのローンを徹底的に比較・検証し、厳選した9社を紹介します。比較検証は以下の4項目について行いました。

借入限度額
借入金利
個人事業主への融資実績
ユーザーの口コミ良好度

目次

ビジネスローンとは?メリット・デメリットも解説

ビジネスローンは、法人や個人事業主が事業資金を調達するためのローン商品です。事業を行っていない個人は利用できません。

主な提供者は銀行とノンバンク系の事業者で、どちらも基本的に総量規制の対象外となります。総量規制とは、貸金業法で定められた「個人の年収の3分の1を超える金額の融資を行ってはならない」という規制のことです。

一般的なビジネスローンの借入金利は5%〜18%と、銀行融資と比べるとかなり高い水準に設定されています。ただし、銀行融資よりも審査が緩やかで、融資スピードや手続きの手軽さではビジネスローンの方が優れています。

多くのビジネスローンは無担保・無保証で利用でき、特にノンバンク系のビジネスローンでは最短即日での借入が可能なものも多数あります。創業してからあまり時間が経っていない企業や、すぐに資金を調達したい企業や個人事業主にとって、ビジネスローンはおすすめの選択肢です。

個人事業主におすすめのビジネスローン9選

個人事業主におすすめビジネスローンを厳選して9社ご紹介します。各社、融資対象や借入限度額、借入金利等を掲載しているのでぜひ比較検討してみてください。

第1位:あんしんワイドは創業期や赤字でも借入可能

あんしんワイド
総合評価
( 5 )
メリット
  • 最大1,000万円まで借入可能で金利は0.9%~14%
  • 決算書や事業計画書は不要で担保・保証人も不要
  • 創業初期の企業や前年度が赤字の企業でも審査に通りやすい
  • 手続きは来店不要のオンライン完結
  • 審査申込から融資実行までは最短2営業日
デメリット
  • 上限金利が高めに設定されている
運営会社GMOあおぞらネット銀行株式会社
融資対象法人・個人事業主
借入金利0.9%~14%
借入額10万~1,000万円

あんしんワイド』は、GMOあおぞらネット銀行が提供する、融資枠型のビジネスローン商品です。最大1,000万円まで借入可能で、金利は0.9%~14%の範囲で設定されています。

審査方法は、銀行口座の直近3ヶ月分の入出金明細等に基づいて行われます。そのため、決算書や事業計画書は不要で、担保・保証人も必要ありません。創業初期の企業や前年度が赤字の企業であっても、審査に通過する可能性は高いです。

手続きは来店不要のオンライン完結型で、24時間365日いつでも申込みが可能です。審査申込から融資実行までは最短2営業日で完了します。一度融資枠が設定されれば、その範囲内であればいつでも何度でも、手数料なしで借入れができます。

第2位:AGビジネスサポートは保証人・担保原則不要

AGビジネスサポート
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 無担保・無保証で借り入れ可能
  • 融資のスピードが速く最短で即日で融資を受けられる
  • 赤字でも柔軟に審査を受けれる
デメリット
  • 上限金利が高めに設定されている
運営会社AGビジネスサポート株式会社
融資対象法人・個人事業主
借入金利3.1%〜18%
借入額50万円~1,000万円

AGビジネスサポート』は、アイフルグループが提供する法人および個人事業主向けのビジネスローンサービスです。確定申告を行っている個人事業主であれば申込みが可能で、無担保・無保証で借り入れを行うことができます。

業績に関する条件が設けられていないため、赤字申告の場合でも柔軟に審査を受けることができます。融資のスピードも速く、必要書類を提出してスムーズに審査が進めば、最短で即日融資を受けられます。

AGビジネスサポートは、借入後は返済のみを行っていくタイプのビジネスローンであるため、まとまった資金調達を必要とする場合に特におすすめです。

第3位:セゾンファンデックスはクレディセゾンが提供するビジネスローン

運営会社株式会社セゾンファンデックス
融資対象20〜70歳未満の個人事業主
借入金利6.5%~17.8%
借入額最大500万円

セゾンファンデックス』は、クレディセゾングループのセゾンファンデックスが提供する個人事業主専用のカードローンであり、開業資金以外の事業性資金の調達に活用できます。

担保・保証は不要で、赤字申告や業歴の浅い事業主に対しても柔軟な審査を行っているのが特徴です。

借入を行わなければ利息は発生しないため、万が一に備えて事前に契約のみ完了させておくのも一つの方策です。

第4位:VIPローンカード BUSINESSはプライベート資金でも利用可能

運営会社オリックス・クレジット株式会社
融資対象・業歴1年以上の個人事業主
・法人格を有する事業の代表者
借入金利6.9%~17.8%
借入額最高500万円まで

オリックス・クレジット株式会社が提供している法人経営者・個人事業主向けのビジネスローンが『VIPローンカード BUSINESS』です。

事業性資金として運転資金、つなぎ資金、仕入資金、納税資金などに利用できるほか、プライベートな用途でも活用可能です。

オンライン完結型の手続きにより来店不要で、最短即日での借入ができるのが特徴です。

第5位:アコムビジネスサポートカードローンは消費者金融大手が提供するビジネスローン

運営会社アコム株式会社
融資対象業歴1年以上の個人事業主
借入金利12%~18%
借入額最大300万円

アコムビジネスサポートカードローン』は、大手消費者金融のアコムが提供するビジネスローンで、資金の使途に制限がないため、ビジネスやプライベートで自由に利用できます。

利用条件として、事業の業歴が1年以上であることが求められますが、担保や保証人は必要ありません。

既にアコムを利用中の方が審査に通過した場合、ビジネスサポートカードローンに切り替えることで、そのまま同じカードを使用できるのが特徴です。

第6位:レイクdeビジネスは借入金利4.5%~18%

運営会社新生フィナンシャル株式会社
融資対象個人事業主
借入金利4.5%~18%
借入額最大500万円

レイクdeビジネス』は、SBI新生銀行グループの新生フィナンシャルが提供している、個人事業主を対象としたカードローンです。

個人事業主が事業性資金として利用する場合、総量規制の対象外となるため、年収の3分の1を超える借入も可能です。

自動契約機を利用し、平日は19時30分まで、日曜日は19時までに手続きを完了すれば、即日で借入ができるのが特徴です。

第7位:オージェイは借入限度額2,000万円

運営会社株式会社オージェイ
融資対象法人・個人事業主
借入金利10%~18%
借入額30万円〜2,000万円

株式会社オージェイが取り扱うビジネスローン『オージェイ』は、手形割引融資、不動産担保融資、動産担保融資、ファクタリング、診療報酬担保融資など、様々な融資サービスを提供しています。

個人事業主の場合でも、基本的には信用情報のみに基づいて審査が行われるため、審査のスピードが速く、即日融資にも対応可能です。

最低金利が高めに設定されているのがデメリットとして挙げられますが、借入れのしやすさに定評のあるビジネスローンです。

第8位:ユニーファイナンスは保証人原則不要

運営会社株式会社ユニーファイナンス
融資対象23歳〜70歳未満の個人事業主
借入金利12%~17.95%
借入額最大200万円

ユニーファイナンス』のビジネスローンは、個人事業主の場合、不動産担保が必要となりますが、保証人は原則として不要です。申し込みから最短即日での融資にも対応しているため、迅速な資金調達が可能です。

愛知県、岐阜県、三重県を中心にサービスを展開しているため、これらの地域で事業を営む個人事業主にとっては、店舗を直接利用しやすいというメリットがあります。

ビジネスローンの借入限度額は最大200万円までですが、スーパービジネスローンを利用すれば、最大1,000万円まで借り入れることができます。

第9位:楽天スーパービジネスローンは楽天市場に出店している事業者用ビジネスローン

運営会社楽天カード株式会社
融資対象楽天市場に出店している個人事業主
借入金利3%~14.5%
借入額50万円~1,500万円

楽天スーパービジネスローン』は、楽天市場に出店している事業者に特化したビジネスローンで、個人事業主も現在出店中であれば借入れが可能です。

融資の対象が楽天市場出店者に限定されているのが難点ではありますが、金利が3%〜14.5%と低く設定されています。

個人事業主がビジネスローンを利用する流れ

個人事業主がビジネスローンを利用する際の流れは次のようになります。

①申込み: 電話、インターネット、店舗などを通じて申込みを行います。個人情報(住所、氏名など)や事業の基本情報などを入力します。

②審査: 申込み完了後、審査が行われます。通常、審査は2段階に分かれており、まず返済遅延や債務整理の履歴などの信用情報に基づく簡易審査が実施されます。簡易審査に通過した場合、以下のような書類を提出し、本審査へと進みます。

  • 本人確認書類
  • 事業に関する証明書類
  • 確定申告書
  • 事業計画書
  • 入出金明細
  • 資金繰り表など

③契約・融資: 必要書類の提出が完了すると審査が行われ、早ければ即日で審査結果が通知され、借入が可能となります。

個人事業主がビジネスローンの審査に通過するコツ

ビジネスローンは銀行融資とは異なり、比較的手続きが簡単で審査に通りやすいです。一方で、個人事業主は法人よりも厳しめに審査されるので、審査に通るコツや注意点はしっかり押さえておきましょう。

他社からの借入を整理する

ビジネスローンの申込み時に、複数の会社から借入がある場合は、事前に他社からの借入を整理しておくことをおすすめします。

借入件数が多いほど、審査でマイナスの評価を受けやすくなるためです。

返済可能な借入は積極的に完済し、複数社からの借入を1社にまとめることも有効です。借入件数だけでなく、借入総額を減らす努力も必要です。

複数社に借入の申し込みをしない

ビジネスローンの申込みは、できるだけ複数社に同時に行わないようにしましょう。

短期間に複数社に申し込むと、審査面でマイナスの影響を及ぼす可能性があります。

過度に節税して確定申告しない

ビジネスローンの審査では、事業者の所得額や返済能力が重要な判断材料となります。そのため、過度な節税によって所得を低く申告していると、返済能力が乏しいと判断される恐れがあります。

節税によって利益を過度に低く申告している場合は、税務署に相談し、修正申告を行うことが賢明です。

まとめ

ビジネスローンは、銀行融資と比べて審査が緩やかで、融資スピードや手続きの簡便さに優れています。多くの場合、無担保・無保証で利用でき、最短即日での入金も可能です。

ただし、銀行融資と比較すると借入限度額は低めに設定されており、個人事業主の場合、初回の限度額は10万円〜数百万円程度になる点に注意が必要です。また、返済遅延や債務整理などの事故情報がある場合、審査で不利になりやすいことも留意しておきましょう。

売掛債権を持っている方やもっと低い金利で借入したい方、借入額を増やしたい方はファクタリングの利用も検討することをおすすめします。

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