セキュリティ対策や海外版のVOD視聴、ジオブロック回避の目的でVPNを利用したい方向けに、通信速度が速く安全に利用できるVPNを厳選して10社ご紹介します。
日本から海外版のVOD(Netflix、Daznなど)を視聴したい、海外から日本のVOD(Tver、Netflixなど)を視聴したい、テレワークや公共Wifiなどセキュリティが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
VPNとは?ビジネス・プライベートにおける具体的な利用シーン
VPNはVirtual Private Networkの略称で、送信側と受信側の双方に設置した機器でカプセル化と呼ばれる処理を行うことで、第三者には見えない仮想トンネルを形成し、インターネット接続時のセキュリティを高めることができます。
情報セキュリティ対策をしていない場合、インターネット通信時に第三者によって情報を閲覧したり盗んだりしやすい状態になっていますが、VPNを利用すればデータを簡単に閲覧・解読できないよう対策できます。
ビジネスにおけるVPNの具体的な利用シーンとしては、リモートワークしている際に社内システムへアクセスするときや、社外のWi-Fi利用するとき、社外秘の情報を送受信するときなどが挙げられます。
プライベートシーンにおいては、日本から海外版のVOD(Netflix、Daznなど)を視聴したい時や、海外から日本のVOD(Tver、Netflixなど)を視聴したい時に利用されるケースが多いです。
VPN選びでチェックすべき項目
VPNを比較検討する際は以下の項目をチェックするようにしましょう。
料金プランが目的に合っているか:趣味や遊び、動画コンテンツの視聴で使う目的なら最安プラン、日常や仕事で機密データを扱うなら上位プランがおすすめ。
サーバー設置国・サーバー数:通信の安定性や速度を維持するために重要な指標です。
通信速度:前提、VPNの通信速度4G・5G回線やWi-Fi通信に比べて遅いです。VODやオンラインゲームなどを楽し見たい方は、最大通信速度をチェックしておきましょう。
対応デバイスと同時接続台数:VPNの対応デバイス(Windows/macOS/Android/iOS/Linuxなど)を確認しておきましょう。また、1つのVPNアカウントで同時に接続できるデバイス数も確認しておきましょう。
セキュリティレベル:AES-256を採用しているか、ノーログポリシーを採用しておりログが保持されないかなどを確認しておきましょう。
【有料】VPNおすすめランキング6選
NordVPN:通信速度が早いという口コミが多数
- 通信速度が早いという口コミが多数
- 料金は長期契約にすると格安になる
- スペシャリストからの評価も高いセキュリティレベル
- 世界各地にサーバーが設置されている
- 海外の動画サービスは地域によってはNG
月額料金 | 2年プラン:630円〜 1年プラン:770円〜 1カ月プラン:2,030円〜 |
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お試し期間 | 30日間返金保証 |
接続デバイス数 | 10台 |
サーバー設置数 | 111ヵ国6800台以上 |
サポート方法 | メール・チャット |
『NordVPN』は、通信速度が速いと口コミでも好評で、セキュリティやサポート対応も強く、初めてVPNを使う人やビジネスシーン、海外旅行でVODを視聴したい方におすすめのVPNです。
接続可能な国やサーバー台数は111ヵ国6800台以上と他社VPNを圧倒しており、同時に接続できるデバイス数も10台と非常にコスパが高いサービス内容となっています。
公式サイトも日本語対応しており、メール・チャットサポートは英語ですが日本語で質問すれば翻訳アプリを使って対応してくれます。
NordVPNでは、ベーシック・プラス・コンプリートの3つのプランがあり、サブスクリプション期間によって料金が異なります。
2年プラン | 1年プラン | 1カ月プラン | |
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ベーシックプラン | 630円/月 | 770円/月 | 2,030円/月 |
プラスプラン | 780円/月 | 930円/月 | 2,190円/月 |
コンプリートプラン | 940円/月 | 1,080円/月 | 2,340円/月 |
おすすめは、Nord製品のバンドルが含まれるコンプリートプランです。パスワードマネージャー、暗号化されたクラウドストレージを利用し、すべてのデータとアクティビティを保護してくれます。
Millen VPN:専用アプリで簡単接続・月額396円~
月額料金 | 2年プラン:396円/月 1年プラン:594円/月 1カ月プラン:1,738円/月 |
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お試し期間 | 30日間返金保証 |
接続デバイス数 | 10台 |
サーバー設置数 | 74ヵ国1300台以上 |
サポート方法 | メール・チャット |
『Millen VPN』は、アズポケット株式会社が運営する国産のVPNサービスです。海外から日本のWEBサービスや動画配信サービスに接続したい方におすすめです。
AES-256を採用した高いセキュリティレベルと、世界74ヵ国1300台以上のサーバーで高速通信を可能にしています。
ログは保存しないので、個人情報などのプライバシーは保護されます。長期プランであれば月額料金は業界最安級であり、何かトラブルがあった際も日本企業が運営なので安心です。
ExpressVPN:無制限の帯域幅・超高速VPNサーバーに自由に接続
月額料金 | 1カ月:12.95ドル 6カ月:9.99ドル 12ヶ月:6.67ドル(3ヶ月無料分) |
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お試し期間 | 30日間返金保証 |
接続デバイス数 | 5台 |
サーバー設置数 | 100ヵ国3000台以上 |
サポート方法 | メール・チャット |
『ExpressVPN』は、Lightwayプロトコルという独自の技術により、高速で安全な通信を実現しています。全てのサーバーで独自の暗号化されたDNSを利用しており、セキュリティも最高クラスの暗号化規格AES-256を採用しています。
UIがシンプルでわかりやすいデザイン設計なので、VPNアプリ初心者の方でもでも直感的に操作できます。ジオブロック解除に強く、100か国以上の拠点を持っているので多くの国のコンテンツにアクセスできます。
セキュリティに関してはパスワードマネージャーが組み込まれており、プライバシーを強化できます。アクティビティログもないので、個人情報が記録されることはありません。
Surfshark:1つのアカウントで複数デバイスに接続可能
月額料金 | 2年プラン:299円〜 1年プラン:479円〜 1カ月プラン:1,559円〜 |
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お試し期間 | 30日間返金保証 |
接続デバイス数 | 無制限 |
サーバー設置数 | 100ヵ国3200台以上 |
サポート方法 | メール・チャット |
『Surfshark』は、オランダに拠点があるSurfshark B.V.が運営する世界的に有名なVPNサービスです。100カ国・3200台以上のサーバーを利用できる上、同時接続台数制限が無制限である点が強みです。
1つの契約で家族のデバイスもVPN利用できるので、家族と共有で利用したい方やたくさん端末を持っているはコスパよく利用できます。
「Starter」「One」「One+」の3つのプランが提供されており、上位プランではPCやスマホのウイルス・マルウェア対策の機能が搭載されています。ビジネスではなくプライベートで利用したい方は、一番安いStarterプランで十分です。
CyberGhost:業界最先端のAES 256ビット暗号化
月額料金 | 2年プラン:290円 6カ月プラン:1,000円 1カ月プラン:1,790円 |
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お試し期間 | 45日間返金保証 |
接続デバイス数 | 7台 |
サーバー設置数 | 90ヶ国6800台以上 |
サポート方法 | メール・チャット |
『CyberGhost』は、90ヶ国・9,800台を超えるサーバーからなる強力なネットワークと通信速度の速さが強みのVPNです。オンラインゲーム、トレント、4Kストリーミングにも十分な速度です。
また、ジオブロック解除にも強く、Netflix、Prime Videoなども問題なく視聴できます。一方で、DisneyPlusや英国のNetflixのブロックを解除できなかったなどの声も見受けられます。
アプリは直感的で操作しやすいUIですが、接続時や切断時に通知が表示されないため、いつ切断されてしまったかが分かりにくい点がデメリットです。
セカイVPN:海外から日本国内限定の動画サービスを利用可能
月額料金 | 1,100円/月 |
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お試し期間 | 最大2か月無料 |
接続デバイス数 | 3台 |
サポート方法 | メール |
『セカイVPN』は、株式会社インターリンクが提供する国産のVPNサービスです。多様なプロトコルに対応し、10ヶ国のサーバーからIPアドレスを選択して利用できます。IPアドレスによる利用制限があるコンテンツや、海外から日本国内限定の動画配信サービスを視聴したい方におすすめです。
一方で、セカイVPNの公式HPでは、ノーログポリシーについての明確な記載がなく、ユーザーのインターネット利用履歴が保存されてしまうなど様々なリスクを伴っています。
インターリンク社が情報漏洩しなければ問題ないですが、ログが保持されているというだけでちょっと不安な感じがしてしまいますね。
【無料】VPNおすすめランキング4選
HideMe:月間10GBまで無料
『HideMe』は、有料のVPNですが月間10GBまでは無料で利用できます。
ノーログポリシーを採用しており、ログファイルは保存しないというポリシーを打ち出しているので、プライバシーの保護の観点では非常におすすめできるVPNです。
公式サイト、アプリ、メールサポートについても日本語に対応しているので、基本的な操作方法についてや何かトラブルがあった際も安心して利用できます。
ProtonVPN:制限なしだが速度が遅い
『ProtonVPN』は、スイスが拠点のVPNサービスです。日本・アメリカ・オランダの3ヶ国であれば、無料プランでも通信制限なしで利用できます。
また、有料プランにおいても最初の7日間は無料で利用できます。有料プランであれば、最大10Gbpsの通信速度なので動画を閲覧する際もストレスなく視聴できますが、無料プランは通信速度が遅いという口コミが見受けられました。
Windscribe:月間10GBまで無料
『Windscribe』は、サーバーロケーション10ヶ国のみという制限はありますが、1か月あたり10GBまで無料で利用できます。また、無料でも複数デバイスで使用可能という点は大きなメリットです。
有料プランであれば、年払い49ドルで60ヶ国のサーバーに接続可能になります。
TunnelBear:月間500MBまで無料
『TunnelBear』は、カナダに拠点があるVPNサービスで、接続方法が非常に簡単な点と通信速度が速い点に定評があります。
無料で利用する場合は月間500MBまでという規制があり、それ以上利用したい場合は月額約650円(1年契約の場合)の費用がかかります。
無料VPNを利用するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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◎ 匿名性を保てる | ◎ 費用がかからない× ハッキングやデータ盗難のリスクあり × データ通信量に制限がある × 通信速度が遅い × サポートが欠如している |
有料のVPNであれば、クレジットカードなどの情報を入力してユーザー登録する必要がありますが、無料のVPNはメールアドレスとパスワードの設定だけで利用を開始できます。
一方で、有料VPNほど強固なセキュリティ対策は行なっておらず、ハッキングやデータ盗難のリスクがあります。また月間のデータ通信量に制限があったり、通信速度が遅いケースが多いです。
VPNをビジネスシーンで利用する方や、動画コンテンツを視聴することを目的に利用する方は有料のVPNがおすすめです。
有料のVPNを利用するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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◎ 接続できるデバイス数が多い ◎ セキュリティが強固 ◎ サポートが充実している | ◎ 通信速度が速い× 費用がかかる |
有料のVPNは無料のVPNとは異なり、サーバーの設置国・台数が多いので通信速度が安定しており、快適に動画コンテンツを視聴できます。1つのVPNアカウントに対して複数のデバイスに接続できるので、家族とシェアすることも可能です。
また、有料のVPNはAES-256の採用、キルスイッチ、ノーログポリシー、トラフィック難読化などが設定されており、セキュリティ面においても安心して利用できます。ビジネスシーンにおいて、個人情報など機密情報を扱っている方にもおすすめできます。