ITコンサルタントとして独立を考えているものの、案件の獲得方法や営業力に不安を抱えていませんか?
実際、ITコンサルタントとしての実務経験は豊富であるものの、商談や顧客折衝の自信がなくフリーランス転身を諦めてしまう方を多く見てきました。
筆者自身もそのような不安を抱えたまま独立しましたが、フリーランスエージェントを活用することで継続案件を獲得でき、今年で独立6年目を迎えています。
当記事では、ITコンサルタントのフリーランス案件を獲得する方法を中心に、具体的な業務内容や単価相場、将来性について解説します。
ITコンサルタントのフリーランス案件をお探しの方は『Professionals On Demand』の活用がおすすめ。
フルリモートOK・週3日から参画できるコンサル案件が豊富。実際の利用者の口コミや評判も良好です。
ITコンサルタントのフリーランス案件における仕事内容は?
ITコンサルタントは、クライアント企業の課題解決に対してITを活用した解決策を提案し、導入支援までを行う役割を担います。
ERPコンサルタント:企業の業務プロセスを統合し、経営資源を最適化するERPシステムの導入を支援します。システム導入の計画立案から導入、運用までをサポートします。
CRMコンサルタント:顧客との関係性を深め、利益を最大化させる戦略を立案します。具体的には、CRMシステムの選定や導入、改善に関するコンサルティングを行います。
SCMコンサルタント:供給連鎖全体を最適化する戦略を立案します。製品の調達から製造、配送、顧客への販売までを管理し、効率化を図ります。
PMOコンサルタント:プロジェクトの全体的な進行管理をサポートします。具体的には、プロジェクトの進捗状況の確認、リスク管理、リソース管理などを行い、プロジェクトが円滑に進むようサポートします。
SAPコンサルタント:SAP製品の導入と運用をサポートします。クライアントがSAPソリューションを最大限活用できるように、カスタマイズと実装を支援します。
ITコンサルタントのフリーランス案件における単価相場は?
ITコンサルタントとWebコンサルタントはよく混同されがちですが、仕事内容や単価相場はかなり異なります。ITコンサルタントは開発のオペレーション戦略を強みとしていますが、Webコンサルタントは企業のマーケティング戦略を得意としています。
Webコンサルタントの平均年収は約710万円、ITコンサルタントの平均年収は約980万円です。フリーランスで働くWebコンサルタントの単価相場(人月)は以下の通りです。
項目 | 単価相場 |
SEOコンサルティング | 5万〜50万円/月 |
Web広告運用コンサルティング | 5万〜30万円/月 |
SNS運用コンサルティング | 5万〜20万円/月 |
Webマーケ戦略コンサルティング | 30万〜100万円/月 |
フリーランスで働くITコンサルタントの単価相場(人月)は以下の通りです。
項目 | 単価相場 |
IT戦略コンサルティング | 70万〜90万円/月 |
パッケージ導入コンサルティング | 80万〜200万円/月 |
BPR・BPOコンサルティング | 80万〜150万円/月 |
PMO・PMコンサルティング | 60万〜100万円/月 |
デジタルコンサルティング | 80万〜150万円/月 |
セキュリティコンサルティング | 60万〜100万円/月 |
ITコンサルタントがフリーランス案件を獲得する方法を解説
フリーランスエージェントの活用
ITコンサルタントが営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するにはフリーランスエージェントを活用することが最も効率的で負担が少ないです。
『フリーランス白書2024』によると、フリーランスエージェントを利用するコンサルタントは2019年と比較すると2倍以上になっています。
フリーランスとして廃業するほとんどの方が、エージェント(仲介業者)を利用せず自力でクライアントを開拓しているというデータがあるので、息の長いフリーランスになるためには積極的にエージェントを活用しましょう。
企業の決裁権者に営業する
フリーランスエージェントに手数料を取られるのがもったいないと思われる方は、自力で企業に営業するのも一手です。
Yentaなどのビジネスマッチングアプリを活用することで、企業の決裁権者に効率よく出会えます。
一方で、自力での案件開拓は営業活動の負担が高く、本業に支障をきたす可能性があり注意が必要です。
知り合いから案件を紹介してもらう
前職の会社や取引先など仕事に繋がる人脈がある方は、その繋がりで仕事をもらうのが得策です。
すでに信頼関係がある知り合いからの案件紹介であれば、商談の準備にかかる負担も少なく、手数料もかかりません。
ただし、知り合いのネットワークには限界があるので、あくまで副次的な方法として活用するのが無難です。
ITコンサルタント案件が豊富なフリーランスエージェント
ITコンサルタントにとって、営業工数をかけず、かつ安定して仕事を獲得するには、フリーコンサルタント専門エージェントに登録することが最も有効です。
フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自分で企業に営業しているというデータがあるので、息の長いフリーランスになるためには積極的にエージェントを利用することをおすすめします。
Professionals On Demand:幅広いジャンルの直請け高単価案件が豊富
『Professionals On Demand』は、100万円〜250万円の事業会社直請け案件が豊富で、PM・PMOやIT上流、BPR、経営戦略を中心に、幅広いジャンルの案件を取り扱っています。登録している人の特徴としては、以下のような傾向があります。
・総合/IT、戦略系ファーム出身者や事業会社出身のハイクラス人材
・起業に向けて、事業立ち上げや推進の準備時間を確保したい人
・年収アップを目指しつつ、経済的安定も実現したい人
大手ファーム出身者がキャリア面談を行うので、キャリアとスキルを正確に見極めて案件を紹介してくれます。
営業代行やプロジェクトの紹介はもちろんのこと、クライアントとの調整やトラブルシューティングなど、プロジェクト参画後のサポーターも充実しています。
ハイパフォーマーコンサルタント:上場企業・コンサルファーム直請け案件が豊富
『ハイパフォーマーコンサルタント』は、INTLOOP株式会社が運営するコンサルタント専門のフリーランスエージェントです。クライアント先の企業に常駐し、コンサルティングを行う案件がメインです。
フリーランスのコンサルタントは、事業会社から直接案件を受注するより、商流にINTLOOP株式会社のようなコンサルティングファームが入る方が報酬が高くなる傾向があるため、積極的にコンサルタント専門のエージェントを活用することをおすすめします。
ハイパフォーマーコンサルタントでは、上場企業から直接発注される案件やコンサルファーム直請けの案件が多く、商流が浅いので高待遇・高報酬を実現できています。
SENJIN Platform:戦略/BizDevのコンサル案件に特化
『SENJIN Platform』は、戦略/BizDevのコンサル案件に特化したフリーランスコンサルタント専門エージェントです。
運営会社である株式会社SENJINは2021年に設立された比較的若い会社ですが、戦略/総合コンサルファーム出身者で構成されており、専任コンサルタントによるサポートの質が高いと評判です。
コンサル案件の内容としては、資金調達に向けた事業計画策定支援の案件やグローバル事業戦略策定支援案件など、戦略コンサル/BizDev案件のみを取り扱っています。
Deloitte、KPMG、マッキンゼー、BCG、EY、NRI、IBMなど、戦略/総合コンサルファーム出身者や投資ファンド出身者が多く登録しています。
ITコンサルタントのフリーランス案件例
フリーランスエージェントに掲載されているITコンサルタントのフリーランス案件例をご紹介します。
週2日稼働できるフリーランスコンサルタント向け案件例
『Professionals On Demand』に掲載されている「週2日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。
案件 | 財務会計、管理会計、人事給与、固定資産管理クラウドシステム導入 |
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月収 | 〜100万円 |
業務内容 | ・PMOの指示に基づくドキュメントとりまとめ ・システム&業務マニュアルに基づく各地方の顧客から収集した情報の整理 ・顧客との会議における部分パートの説明 |
リモートで稼働できるフリーランスコンサルタント向け案件例
『Professionals On Demand』に掲載されている「リモートOK」なフリーランス案件です。
案件 | SAP導入プロジェクト(SCM領域) |
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月収 | 100万~150万円 |
業務内容 | SAP-SDの領域について主に以下のタスクを遂行する。 ①業務・システム課題への対応方法案の提示 ②業務の話とシステムの話の間に入り論点や問題点などを整理しつつ、お互いの理解を促進 ③FVBなどの英語資料や英語による説明の紐解きのサポート なお、最終顧客と直接コミュニケーションをとる機会は当面限定的で、導入ベンダーの後方支援の立ち位置で上記タスクを遂行する。 |
ITコンサルタントの将来性は明るい?
近年、IT技術を用いて業務内容や企業のあり方を抜本的変えるDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する支援へのニーズが高まっており、ITコンサルタントの活躍の場が広がっています。
たとえば、業務効率化に役立つSaaSツールやRPAの導入、IT技術を用いたオフィスレス化、AIやビッグデータの活用などもDXの一例であり、その導入を支援できるITコンサルタントの求人需要がかなり高まってきています。
実際に、SIerや経営コンサルティングファームなどがITコンサルティング事業へ進出するケースが増えています。
また、IT専門調査会社が調査した「国内ビジネスコンサルティング市場予測(2022年〜2026年)」によると、ITコンサルティングの市場規模は2021年〜2026年で年間平均成長率8.8%で拡大する見込みです。